月別アーカイブ: 2017年12月

流動性のある相場・ない相場について

ビットコインの相場が乱高下するたびに気になるのが市場に流動性が確保されているのかどうかという問題です。

金利や利益だけを確保することを主たる目的として市場に多くのプレーヤーが参入してくる市場では、買いが集まっているときは問題ないのですが、一旦売り相場になってしまいますと、買い手がいない市場となってしまうため、売るに売れないという非常に厳しい展開に追い込まれることがあり、相当な注意が必要となります。

ジャンク債市場などでも同様のリスクが発生

価格が上昇しているときには市場参加者のほとんどが買いで入っている商品は何も問題ないわけですが、一旦売りがかさんでしまいますと市場で買いを入れる人間がいなくなることからいきなり流動性が枯渇し始めることになり、相場は大きく下落する状況を示現することになるのです。

とくに米国のジャンク債、いわゆるハイイールドボンドの場合には、売りが殺到してしまいますと価格が下がるだけではなく売るに売れない、つまり値がつかない状態になってしまい、流動性パニックが発生することになります。

これは、為替の世界でもトルコリラ円などにもみられる光景であり、市場参加者のほとんどが買いもちをしていることから売りがではじめて多くのロング保持者が反対売買を行うと値がつかない状態になってしまうのです。

ビットコインは下値で買い手がいるのでまだ大丈夫

ビットコインの場合も流動性パニックをおこして最高値を更新したにも関わらず、売りがでると市場参加者の多くが心配して追随して売りを出すことから短時間で思いのほか価格が下落することがありますが、それでも安値ではいまのところ買いを入れる向きも存在するため、暴落と上昇を繰り返すというかなりやりにくい相場展開に直面することになります。

不動産価格などを考えてみるとわかりますが、2億、3億で買った物件でも買い手が不在ならば投げ売りがはじまり、それでも売れないという厳しい状況に直面するのと同じことが金融市場でもありうるということについては相当事前から認識しておく必要があります。

為替の場合には実需が存在するために一応のフェアバリューというものがあり、クロス円などの架空通貨でなければ暴落するといって価値がなくなることはありませんが、仮想通貨についてはそのフェアバリューが実にはっきりしませんし、そもそも実需が存在していない中で売買をしているわけですから下落しはじめると通常の金融商品では見られないような流動性パニックを引き起こすリスクを持っていることはしっかり認識しておくべきでしょう。

先物市場のスタートで様相が変わるビットコイン

ここのところなにかにつけて話題になるビットコインですが、12月に入りいよいよ米国CBOE,シカゴオプション取引所が運営するCBOEグローバルマーケッツで10日からビットコインの先物取引が開始されることになり、本格的に金融市場で売買が進むこととなりました。

これまではビットコインを取引する人間だけが中心となって形成してきた相場でしたが、いよいよ金融市場全体として先物市場で売買されることになるため、その取引も閉鎖的なこれまでの状況とは異なり、大きく変化することが予想され始めています。

本格的に金融のプロが参入するBTC先物市場

米商品先物取引委員会(CFTC)はCBOEグローバルマーケッツと米先物取引所運営大手のCMEグループ(CME)に対し仮想通貨ビットコインの先物上場を認めており、CMEグループは今月18日にビットコイン先物取引をCMEグロベックス電子取引プラットフォームで開始することを明らかにしています。

CBOEグローバルマーケッツはこれより約1週間早い取引開始をすることとなり、この二つの市場でビットコインの先物が扱われることにより、これまで以上に流動性の高い取引が可能となってくることが期待されます。

買いのみならず売りもしっかり出てくる可能性

こうした先物市場が確立することになれば、ほかの金融商品の先物市場と同様に買いも出れば売りも出るということで、かなり市場は活性化することにあります。

またこれまでは個人中心の投機主体で買いが圧倒的に多かったビットコインですが、今後は売りと買いが拮抗したり、売り優勢の局面も登場することが容易に予想され、取引はこれまで以上に難しくなりそうです。

こうした市場への上場が決まることはビットコイン自体にとっては非常に好ましいものであり、より精度の高い売買ができるとともに市場参加者の増加でさらにマーケットが大きくなることが予想されます。

従来の取引所取引ではオーダーを出してから約定するまでに驚くほどの時間がかかったりFXでは考えられないようなスプレッドの設定があるなど、およそまともな取引とは思えないようなものも含まれてきたわけですが、先物市場複数の場への上場がこうした問題を徐々に解決してくれることになりそうです。

ただ依然として実需がないのがこの通貨の特徴でもありデメリットでもありますので、需給がどのように形成されていくのかについても市場の関心は高まりそうです。

マイニングでビットコインの儲けをとるという動き

ビットコインはここのところ短時間にえらく上昇することから、メディアで取り上げられることも多くなっており、株式市場からも資金が流れ込もうとしているようです。

またCMEが正式にビットコインの先物市場の上場を認められたことからいよいよ相場の規模も大きくなりそうで、さらに巨額の資金がこの市場に流れ込もうとしています。

ただ、価格のボラティリティはとにかくFXの比ではなく、レバレッジをかけて売買するような代物でないことも確かであり、そうやってビットコインで安全に利益を上げるかは個人投資家にとっても大きな課題になってきています。

そんななかでマイニングに注目する個人投資家が増えていることが改めて注目されてきています。

専用のマイニングマシンが飛ぶように売れるご時世

最近アマゾンなどをご覧になったかたは既にお気づきかとも思いますが、このビットコインのマイニングは通常のPCなどで行うのは非常に効率が悪いことから専用のマイニングマシンを利用して採掘をするケースが増えています。

それに伴ってアマゾンのサイト内でもこしたビットコイン採掘機という商品が販売されるようになっており、品切れが続出しているのです。

もちろん特別なCPUを実装した装置ですが、ソフトウエアはまた別に必要になるもので、簡単に100万を超えるような費用を投じてビットコインのマイニングに勤しむ個人投資家が非常に増えている状況にあるようです。

確かにビットコインをマイニングの謝礼として受け取ることができれば、コストはかかっていますが市中で購入して損失がでるのとは大きくことなるものになります。

こちらに力を入れようとする投資家が増えることはうなずけますが、それでもコストと手間は相当かかることになるようで、個人が揃えるレベルで本当にマイニングができるのかという問題も起きつつあるようです。

クラウドを使ったサービスも登場

そこで登場したのがクラウドサービスを利用してマイニングを行うというもので専用のサービス提供業者が登場して話題になっています。

このサービスプロバイダーの一社であるGenesis Miningは既に日本語のホームページを用意しており、プロが利用するサービスをクレジットカート一枚で簡単に利用してマイニングができるようになっています。

ハードウエアは既に稼働中ですから金さえはらえばマイニングを行うことができ、ビットコイン委売の仮想通貨のマイニングも可能にしています。

スタータープログラムで1時間50ドル弱、1000時間稼働させると819ドルなどというプログラムも用意されており、どれも2年間契約で稼働が可能なようです。

まあこう考えますと結構まとまった資金を投入することになるので果たして安定的にペイするかどうかはまさに仮想通貨の価格次第のところもありますが、通常のFXなどでは考えられないアプローチも用意されているのはなかなか興味深い状況といえそうです。